私的耳管開放症対策室

〜わたしはこの方法で耳管開放症を改善しました〜
わたしが耳管開放症になって
かれこれ中学の頃くらいからでしょうか、右耳に違和感を覚えるようになりました。パキパキ・ポコポコ音から始まり、酷いときにはゴーゴーと呼吸とともに音がするようになりました。耳鼻科へ行って説明してもまともにとりあってもらえず、結局この症状とつきあうほかなく、発声がうまくできない自分に長いこと苦しんできました。
また開放症だけでなく、ほかにもさまざまな疾患にも悩まされてきました。
インターネットができるようになってはじめて、この症状が耳管開放症であることを知り、少ないながらも情報を得、いろいろと治療法をこころみてきました
ですが、加味帰脾湯などの漢方も体に合わず、体質的に太ることもできず、結局なすすべがありませんでした。
しかし不思議なことに、最近になって徐々に耳の状態が良くなり、今ではほとんど開放自体を意識することがないまでに改善しました。
そこで、状態が良くなる過程でわたしが試してみたこと、そして今も実践していることを記しておくことにしました。
非力ではありますが、この情報がすこしでも耳管開放症に苦しむ人の助けになればと思っております。


対策その1〜耳栓〜
自声の強調やゴーゴー音、パキパキ音に対策するのにもっともてっとり早い方法がこの耳栓です。
まずはゴム製でツリー型の耳栓を用意します。
百円ショップなどに売っている、スケルトンタイプのものは目立ちにくいのでおすすめです。
わたしはそのままだと装着時に目立つので、見えにくいよう画像のようにカットして使っています。
ただし、長時間装着していると非常にムレるため、外耳炎などの病気にならないよう気をつけましょう。



対策その2〜腹筋ローラー〜
わたしがもっとも効果を実感しておおすめしたいのが、この腹筋ローラーです。腹筋ローラーとは、前かがみでローラーを前後に動かすことで腹筋や腕・脇腹を鍛える器具のことで、通販サイトやディスカウントショップ、ホームセンターなどで大体1000円前後で売っています。うつむいたり逆立ちしたりすると血が頭部に集まり、一時的に開放が改善するということは以前から言われていましたが、この腹筋ローラーはその強化版ではないかと思っています。やってみるとわかりますが、うつむいてコロコロやり始めると、頭部に一気に血が集まるのを実感できるはずです。一日10〜30回くらいからでもいいので始めてみてください。わたしの場合、徐々にですが続けているうちに多少サボっても開放しにくくなってきました。



対策その3〜ナイアシン〜
開放症の人にもっともおすすめなサプリメントが、このナイアシンです。ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ビタミンB3などとも呼ばれています。
ナイアシンは多くの食品などにも含まれ、国内のサプリメントにも含有するものもありますが、それでは全然量が足りません。そこで、100mg以上の容量が含まれるものを海外の通販サイトや輸入代行サイトから購入します。※ただしフラッシュフリー、ノンフラッシュなどと記載されているものではダメです。
大体100mg前後のカプセルや錠剤などを飲んでみると、ナイアシンフラッシュという、急激な顔や頭部の紅潮や皮膚のカユミなどの現象が起こります。同時に耳周辺にもジーンとした熱を感じるはずです。これで頭部の血流を一気に増加させることで、開放症にも一時的にではあっても効果を感じられるはずです。ただし、継続してたくさん飲み続けると肝臓に負担がかかるようなので、一日の容量には気をつたほうがよいかもしれません。また、皮膚のカユミや赤面が起こるので、人前に出る直前などは避けたほうがいいと思います。

対策その4〜耳裏マッサージ〜
以前から紹介されている方法ですが、耳の後ろのヘコんだツボのあたりをマッサージすることで血流をよくする方法です。
わたしは開放が酷かった時などは磁気絆創膏を貼って、その上からしょっちゅうマッサージしていました。
開放したらとにかく耳裏マッサージ、これが開放が改善するまでのわたしの即時対処法でした。
※耳管を刺激しすぎるおそれがあるので、現在ではあまりおすすめしません。

対策その5〜なるべく走らない、長時間歩かない、激しい運動をしない〜
走ったりウォーキングしたりするのは気持ちがよく、健康にもいいとされていますが、開放症の人にはあまりよくないのではないかと感じます。現にわたしは長時間歩いたりすると高確率で開放しやすくなります。地面を踏みしめるときに耳管に振動を与えるのがどうもあまりよくないのではないのでしょうか。
そういえば以前、耳管開放症を公表した女性シンガーがボクシングによるトレーニングを行っているのをテレビでチラっと見ましたが、正直そのような運動はあまりよくないのではないかと思います。これはあくまで個人的な見解ですが・・・。
それよりもおすすめなのが、自重や体幹トレーニングなどの筋力を鍛える運動です。激しい動きで全身に汗をかいたりする運動ではなく、腕立て伏せや腹筋、ダンベルなどの負荷系トレーニングです。わたしがおすすめする腹筋ローラーがその代表例です。
食後や入浴時に開放が一時的に治まることがあるのも、その時は血行がよくなっているからではないでしょうか?
激しい運動を避け、体内の(特に頭部の)血行をうながすような運動を継続する、これがわたしにとって改善のカギとなりました。

対策その6〜強く鼻をかまない&鼻炎を治す〜
わたしはアレルギー鼻炎持ちらしく、ハウスダストなどですぐに鼻水が出てきます。そうすると鼻を何回もかまなければならず、余計に開放しやすくなってしまいます。
とにかくこまめな掃除や寝具の洗濯を心がけることで、鼻水が出にくくなり、鼻をかむ回数も減り、耳管に負担をかける頻度も少なくなりました。また、寒くて鼻水が出やすいときや、粉塵が舞う時期にはなるべくマスクをするよう心がけています。わたしの症状がよくなってきたのも、鼻の状態が改善したというのもあると思います。

対策その7〜抗不安薬〜
開放がひどく、精神的にもつらい、とにかくそのようなどうしようもない状況のとき、わたしは抗不安薬を飲んでしのいできました。デパスなどの抗不安薬には弛緩作用があるため、そのはたらきがからだの緊張やコリをほぐしてくれるので、開放がマシになったりすることもあります。デパスは内科などでも処方されるポピュラーな精神安定剤です。ストレスが原因の人は効果を発揮するでしょう。

さいごに
わたしの場合、長時間歩いたり激しく身体を動かした直後や、大きなストレスを感じた翌日などは、やはり開放しやすくなります。
ただ、上半身の運動やマッサージを継続したことにより、そしてすぐに対処法を実践することにより、現在では半日以上開放し続けることはほとんどなくなりました。
いろいろと試行錯誤してみましたが、個人的な結論としては
@体内の血行をよくするために運動する(激しく体を動かす運動ではなく、筋トレなどのゆっくりとした運動を続ける)
A鼻の中を健康に保つ(居住空間を清潔にしてハウスダストを軽減する、マスク等で粉塵などを避ける等)
Bストレスをためないよう心がける(自分なりのストレス解消・対処法を見つける。どうしても辛い時は薬などを服用する)
C食事は抜かず、しっかり摂るよう心がける
以上4つがわたしの症状が改善する大きなカギになりました。

耳管開放症改善のためのもっとも重要なカギは耳管周辺の血行促進にあるというのが私の結論です。
ぜひあきらめずに実践してみてください。

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2015年1月更新